ことばの習得をめぐる隣接諸科学、例えば、言語学、音声学、認知心理学、認知科学、脳神経科学の発展には目を見張るものがあります。また、英語・日本語など外国語学習についての第二言語習得研究も、特にここ十数年の間にめざましい進歩を遂げ、世界的に数々の研究成果が出されています。ことばの習得について、これらの領域の成果を集約したのが、門田(2018)で提案している「インプット処理」「プラクティス」「アウトプット産出」「モニタリング」の4つのポイントです。

 他方、外国語のインプット音声をひたすら復唱するシャドーイングは、通訳、特に同時通訳のトレーニングとして、一部の学校や関係者により、熱心に実践されてきました。それが、近年さまざまなトレーニング本が刊行されるようになり、一般に広く注目されるようになりました。最近では、さまざまな大学、高等学校、各種スクールの英語・日本語クラスで実践されるようになっています。
 本講演では、シャドーイングを通じた外国語習得の基礎となる「インプット効果(An Input Effect)」を中心に、これまでの研究成果をもとに、シャドーイングがインプット処理能力をのばすしくみについて考えてみたいと思います。

 【参考】門田修平(2018)『外国語を話せるようになるしくみ:シャドーイングが言語習得を促進するメカニズム』  

                                                  (SB サイエンスアイ新書)

日  時              2019519日(日)

時  間              開 演   14時から1630分 (開場:1330分)

           懇親会   17時から19時    

会  場              JEC日本研修センター 長堀橋 大ホール

講  師             門田修平 関西学院大学 言語コミュニケーション文化研究科 教授

               関西学院大学 法学部 教授

参 加 費    ・一般                                                         2,000円 

・立命館大学大学院言語教育情報研究科同窓会会員     無  料 

(終身会費1万円を支払っている方) 

懇親会費      一般、同窓会員一律                  4.000